2011年03月22日
里山のいきもの写真展
「里山のいきもの写真展」開催のお知らせ
金沢大学とNPO法人能登半島おらっちゃの里山里海では,能登の里山里海の生物多様性について学び,次世代に伝える人材育成事業「能登いきものマイスター養成講座」を実施しております.
この度,いきものマイスター養成講座主催の「里山のいきもの写真展」を開催いたします.いきものマイスター養成講座の受講者とスタッフが.日ごろ撮りためた能登の里山の生物写真を,地域の皆様にご覧いただき,里山の生き物の素晴らしさを伝える写真展を開催いたします.
能登の生き物を撮影した,写真ハガキの販売等も行う予定です.
日 時: 平成23年3月27日(日)午前10時から午後15時まで.
場 所: 珠洲市飯田町 ラポルトすず アトリエ工房にて.
入場料: 無料
また,4月より始まる「能登いきものマイスター養成講座」第2期生の募集も並行して行っております.里山や生物多様性についての講義を月1回程度,1年間の受講をしていただきます.受講者の定員は5名です.
受講資格:石川県在住の方,分野・年齢は問いません.
受講料:無料.
定員:5名,
応募締め切り:4月8日
履歴書と「生物多様性と私」と題した1000字以内の作文を,申込締切日までに下記へお送り下さい。
問い合わせ:「能登半島里山里海自然学校」
927−1462 石川県珠洲市三崎町小泊33−7
電話&fax:0768−88−2528 担当:赤石
メール:akaishid@staff.kanazawa-u.ac.jp
2011年03月19日
2011年第一回里山保全活動
3月19日
今日は,まだ寒い日が続きますが,今日は日が差して,とても良い日になりました.
能登里山マイスター養成プログラムの修了式が行われました.3期生11名が2年間の講座を修了し,里山マイスターの称号を授与されました.おめでとうございます.これからも能登の里山再生に向けて一緒にがんばりましょう.
午後からは,自然学校の里山保全活動を行いました.総勢12名が参加しました.
能登学舎の校庭には,ミチタネツケバナが咲いていました.アブラナ科なので食べられるんじゃないかとつまんで食べてみましたが,あまり美味しくはありませんでした.胡麻和えにしたら食べられるかな.
今回は,保全林にて雪解け後のエリアの点検と,アカマツ林の整備作業です.雪も綺麗に消えて,シュンランも花芽が出始めていました.きのこはエノキタケとシイタケがでていましたが,シイタケは今年は出が悪いようです.
シイタケ用に昨年倒したコナラに加えて2本コナラを倒して,90cmの珠義理にする作業と,切り倒した雑木の撤去作業をしました.チェーンソーに燃料をいれながら,「ガソリンもなるべく節約しなくちゃね」なんて会話がでました.
思えば自然学校が設立されて,能登の里山保全活動を始めたのが,2007年3月.あの能登地震の直後でした.自粛したほうが良いのではと考えて事もありましたが,珠洲方面は被害が少なかったため,実施しました.
それから丸4年,足を踏み入れることもできなかった荒れた雑木林が美しい里山林になりました.予想していた通り,シバタケもサマツも発生するようになり,地域の財産になりました.
今回の大地震は能登地震を上回る被害が出ています.日本が今後どのようになるのかさえ判らず,不安が募るばかりですが,「こんな非常時に里山なんていってられない」という声も聞こえますが,こんなときだからこそ,人が生きていく場所として里山を活用していく方向に進んでいきたいと思います..能登の,日本のこれからは明るいと信じて,普段と変わらない活動をしていきたいと思います.
今後ともどうぞよろしくお願いいたします.
2011年03月17日
第153回へんざいもん
第153回 里山里海自然学校へんざいもん 平成23年3月12日 本日利用人数:14人
<<本日のメニュー>>
品 名
・ご飯
・納豆汁
・コロッケ
・天ぷら
・小松菜のゴマ和え
・焼きなます
・古たくあんのぜいたく煮
・煮豆
本日はとても暖かい日になりました。天ぷらにはサツマイモとフキノトウがでました。フキノトウの天ぷらは先週の味噌に比べ、香りがより感じられました。味付けも珠洲の塩でいただいたので、素材そのものの風味が味わえました。山菜のおいしい季節が来たんだなと思いました。ごちそうさまでした。
今回は本日のメニューにも登場した“古たくあん”を使ったレシピです。
今月のお勧めレシピ,詳細はこちら →
のとの郷土料理百選
2011年03月09日
第152回へんざいもん
第152回 里山里海自然学校へんざいもん 平成23年3月5日 本日利用人数:18人
<<本日のメニュー>>
品 名
・ご飯
・うどん
・豚肉と厚揚げの味噌炒め
・人参のふきのとう味噌和え
・エンドウのゴマ和え
・ふきのからし和え
・こんにゃくの煮物
・かぶらの酢の物
本日はフキノトウ味噌を使ったメニューがでてきました。“春”の到来を感じさせてくれますね。実はフキノトウの様な苦い大人の味(?)は苦手だったのですが、味噌になっていると甘みが入ってとても食べ易かったです。外はまだ雪がちらついたりしていますが、一足先に春を味わいました。
というわけで、今回のおすすめは「ふきのとう味噌」です。
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のとの郷土料理百選
2011年03月04日
第151回へんざいもん
第151回 里山里海自然学校へんざいもん 平成23年2月26日 本日利用人数:48人
<<本日のメニュー>>
品 名
・ご飯
・味噌汁
・たらのフライ
・煮物
・卵焼き
・たけのこの煮物
・ポテトサラダ
・人参の粕和え
・カジメの煮物
・酢の物
本日は「里山マイスターの卒論報告会」と「三崎町の親子見学学習会」があり、たくさんの方がへんざいもんを利用されました。卒論報告を終えた方も、午後からの方も、へんざいもんの昼食で”ほっと一息”つかれたのではないでしょうか。
今回のおすすめは“ぎばさの酢味噌和え”です。
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のとの郷土料理百選
2011年02月25日
田んぼの生き物調査報告会開催のお知らせ
最近徐々に暖かくなってきた気がしますね.でも週末はまだ寒さがぶり返すとか.
さて,2010年度に珠洲の農家さんにご協力いただき実施させて頂いた、田んぼの生き物調査の報告会を開催いたします。講師に田んぼの生物の第一人者である愛媛大学の日鷹一雅先生をお迎えします.また,金沢大学の中村浩二先生からは,これまでの金沢大学の取り組みを含め,今後の能登のビオトープ保全に向けたご提案をいただきます.
能登の生物多様性を支える水田の役割について是非理解を深め、地域の農業について共に考える場となれば幸いです。
今回は、4つの調査報告と,参加者みんなでの意見交換会を企画しています。
現在の珠洲の農業と田んぼの生き物の現状,そしてこれからの珠洲の田んぼをどうしていくかという話を参加者の皆さんとしていきたいと思います.
日時:平成23年2月27日(日)10:00~12:30
場所:JAすずし2階研修室
内容:金沢大学スタッフによる、調査結果についての報告会
主催:金沢大学「里山里海プロジェクト」、能登半島里山里海自然学校.
共催:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海.
司会:赤石大輔(NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海)
【研究発表】
中干しなどの水管理及び農薬の使用が与える田んぼの生き物への影響
野村進也(能登いきものマイスタースタッフ).
水田における諸環境の多様性と水生昆虫群集の動態との関係性
渡部晃平(愛媛大学大学院).
管理方法が異なる水田間での雑草群落比較~野々江町・正院町の事例
伊藤浩二(金沢大学).
農法および苗箱剤使用が稲株上の昆虫群集に及ぼす影響 ~調査のねらいと現況について~(仮)
宇都宮大輔(金沢大学).
【意見交換】
田んぼの生き物との”きずな”を考える〜ゲンゴロウ米と能登の農家の未来〜.
司会:日鷹一雅(愛媛大学准教授)
奥能登における水辺ビオトープ戦略:中村浩二(金沢大学教授・里山里海プロジェクトリーダー)
2011年02月23日
第150回へんざいもん
第150回 里山里海自然学校へんざいもん 平成23年2月19日 本日利用人数:21人
<<本日のメニュー>>
品 名
・五目ご飯
・豆腐とアカモクの味噌汁
・塩サバ
・切り干し大根の煮物
・かぶらの酢の物
・ふきとちくわの煮物
本日は味噌汁に“アカモク”という海藻が入っていました。見た目は“ギバサ”に似ていて、ネバネバしていました。“カジメ”もよく味噌汁に入れますが、また違った食感でおいしかったです。今年は海藻が全般的にあまり採れないそうで、貴重な旬の食材が頂けました。五目ご飯もとても上品な味付けで、しっかりおかわりをしてしまいました。ごちそうさまでした。
雪もだいぶ解けて、暖かい日が少しずつ増えてきましたが、まだまだ夜はかなり冷えます。今回は、そんな日におすすめな一品“ふろふき大根”をご紹介します。
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のとの郷土料理百選
2011年02月22日
里山保全再生の取り組み報告会
私たちNPOおらっちゃや金沢大学も参加していた,環境省の生物多様性保全再生支援事業が,平成20年度から22年度の3年間,能登と金沢の2地区で実施されてきました.3年間で一区切りということで,この度,多様な主体の連携・協働による里山保全再生の取り組みをみなさまにご報告する機会を設けました.
拡大・荒廃する竹林を整備する、耕作放棄地をビオトープとして再生する。わたしたちはそのような取り組みを通して希少動植物種の保全再生に取り組んでまいりました。里山の保全再生に関心のある方どなたでもご参加下さい。
と き 平成23年3月17日(木)10:00~12:15
ところ 石川県地場産業振興センター (金沢市鞍月2丁目1番地)
入場無料・申込不要
<<生物多様性調査の成果>>
金沢大学・角間竹林試験地において実施した生態学調査に関する報告
木村 一也・笠木 哲也(金沢大学)
放置竹林の整備が植生およびゴミムシ類群集に及ぼす影響
江崎 功二郎(石川県林業試験場)
竹林の皆伐及び間伐の環境下における植物多様性の比較
高木 政喜(石川県自然史センター常務理事)
金沢市四十万地区でのギフチョウ調査
竹谷 宏二(石川むしの会)
能登地域における希少ゲンゴロウ類のビオトープ創出からのモニタリング調査
赤石 大輔(NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海)
<<保全活動の成果>>
金沢市夕日寺、四十万地区での保全活動
石川県自然保護課
NPO法人が中心となった住民による能登の里山保全活動
加藤 秀夫 (能登にトキとコウノトリを呼ぶ会/NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海)
まるやまあるき~人と自然のつながりのある暮らしを伝える取り組み
萩野 ゆき(能登里山マイスター)
<<全体総括>>
コーディネーター 中村 浩二 (石川の里山生物多様性保全再生事業推進協議会会長/金沢大学学長補佐)
主催は,石川の里山生物多様性保全再生事業推進協議会となっています.この協議会は,環境省の「生物多様性保全推進支援事業」を活用し、金沢及び奥能登地区において、民学官が一体となった里山等の保全再生のための取り組みを実践する。会員は以下のとおり。 金沢大学里山プロジェクト、国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット、金沢森林組合、環八会、いしかわ里山保全活動リーダー会、金沢ふるさと愛山会、金沢市四十万校下赤十字奉仕団、石川県退職者連合、能登にトキとコウノトリを呼ぶ会、NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海、輪島市ビオトープ研究会、金沢市、珠洲市、輪島市、石川県と,様々な団体が参加しています.
本年度で環境省の事業は一区切りですが,多様な主体が参加した協議会を今後も継続させ,石川の里山生物多様性保全を推進する取り組みを進めるということで,存続が決まりました.今後の活動も含め,本報告会で議論したいと思います.
平日の昼間ということで,ご参加いただける片は少ないかと思いますが,お時間の合う方は是非お越しください.
問合せ先:石川県環境部自然保護課 TEL:076-225-1477 FAX:076-225-1479